業界に激震!エリート精鋭会社「ファラデー・フューチャー」の電気自動車とは?
- 2016/1/16
- 新しい技術
- Faraday Future

今世界中を騒がせているアメリカの電気自動車ベンチャーメーカー「ファラデー・フューチャー」をみなさんはご存知でしょうか?
ファラデー・フューチャーが先日発表した電気自動車がとにかく凄すぎると、今世界中で話題になっているのです。
そこで今回は、2回に分けて、このファラデー・フューチャーについて思うことをまとめてみたいと思います。
ファラデー・フューチャーが発表した凄すぎるEVとは?
ファラデー・フューチャーは、アメリカ シリコンバレーに拠点を置く電気自動車ベンチャーメーカーです。
まだ創設から1年半という非常に若い企業でありながら、先日、ラスベガスで開催された世界最大の家電見本市「CES2016」にて、とてもユニークな電気自動車コンセプトを発表し、話題になっています。
そのコンセプトカーがこの「FFZERO1コンセプト」
コックピットが中央に配置され、1人乗り用のレーシングカーのようなスタイリングです。
さらに、そのパワーは1000馬力、最高速は320km/hとまさに未来のスーパーカー。
また、ハンドルの中央にはスマートフォンを取り付けることができ、それによってリアルタイムで車の状況を確認できるとのこと。
その他にも、様々な最新技術が搭載されています。
見てるだけでワクワクしてきますね。
ファラデー・フューチャーってどんな会社?
それでは、そんな凄い電気自動車を発表したファラデー・フューチャーとは一体どんな会社なのでしょうか?
そもそもファラデー・フューチャーは、中国の映像配信会社LeTV設立者でもある起業家ジア・ユエティン氏が2014年に設立しました。
こちらの記事によると、すでに社員の数は400人を超え、そのうち大多数がテスラなど既存の自動車メーカー出身者とのこと。
また、デザインマネージャーは、BMW出身で、過去には「i3」や「i8」のデザインにも携わったという人物。
これだけのメンバーを揃えていることだけでも驚きですが、さらに同社は、ラスベガス郊外に数十億ドルをかけて大規模な工場建設をすると昨年末発表しています。
これは、決してこのスーパーEVの実現が夢物語ではないということを物語っています。
既存の自動車メーカーを駆逐してしまうかもしれない!?
私がファラデー・フューチャーを見て、まさに脅威だなと思ったのは、車種展開の考え方です。
先ほどご紹介したFFZERO1コンセプトは、あくまでもコンセプトカーですが、どうやらセダンタイプやSUVタイプの乗用車も含めたラインナップ展開を検討しているようです。
ファラデー・フューチャーが発表した映像を見てみると、「バリアブル・プラットフォーム・アーキテクチャー(VPA)」と名付けられたコンセプトで効率良く車型展開ができるよう考えられていることが分かります。
プラットフォームはまるでスケートボードのようにシンプル。
そこに、前側にモーターを1つ搭載すると2WDに、後側にも搭載すると4WDに。
また、車型の大きな車を作る時は、プラットフォームの真ん中を延長してやる。
車重が重くなった分は、延長したプラットフォームにバッテリーを追加する。
なんともシンプルな考え方です。
これによって、セダンタイプの車から、ハッチバック車、SUVまでを共通のアーキテクチャーを使いながら開発できるとのこと。
実は、このようなシンプルな車の作り方が既存のメーカーではなかなかできないのです。
では、どうしてファラデー・フューチャーでできることが既存のメーカーでは難しいのでしょうか。
それについては、次回にまた詳しくご説明したいと思います。
続きはこちら→「メディアでは語られることの無いEVベンチャー「ファラデー・フューチャー」の本当の脅威とは!?」