なぜ、自動車ベンチャー「ファラデー・フューチャー」はシンプルな車作りができるのか?

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先日、電気自動車ベンチャーメーカー「ファラデー・フューチャー」についてご紹介しました。

【世界中に激震!?】自動車メーカー出身者たちが作ったベンチャーメーカーが発表した車が凄すぎる!!!

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このファラデー・フューチャーについて、私が最も脅威だと感じたのは、その車型展開の方法です。

先日もご紹介した通り、ファラデー・フューチャーの車型展開の方法は、とてもシンプルです。

しかし、そのようなシンプルな車型展開の方法がなかなか既存の自動車メーカーでは難しいのです。

そこで、今日は自動車メーカーが真似できない、ファラデー・フューチャーの本当の凄さについて少しご説明したいと思います。

どの会社も悩んでいる車型展開の方法

実は、多くの自動車メーカーが頭を悩ませているのが、車型展開の方法です。

世界各国のニーズを汲もうとすると、どうしても様々な車種展開が必要になります。
しかし、それぞれの車種毎に異なる部品を使っていたら、製造コストや工場投資は非常に高くなってしまいます。
そこで、少しでも車の原価を安くするために、部品を共通化したい。
そんな考え方から生まれたのがトヨタのTNGAであり、フォルクスワーゲンのMQBなのです。

TOYOTA TNGA

TOYOTA TNGA

VW MQB

VW MQB

ただ、やはりセダンからSUV、直列3気筒エンジンからV6エンジン、MTからAT、など車型や仕様が異なる車種を共通の部品で作るのは難しく、どの自動車メーカーも苦戦しています。

どうして、ファラデー・フューチャーはシンプルな車作りができるのか?

では、どうしてファラデー・フューチャーは、前回ご紹介したようなシンプルな車型展開ができるのでしょうか?

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まず、最初に理由としてあげたいのが、ファラデー・フューチャーは電気自動車だけを作るメーカーだということ。

電気自動車は従来の自動車に比べて非常にシンプルな構造をとることができます。

車自体をシンプルな構造にすることができれば、当然車型展開もシンプルに行えるようになるはずです。

ただ、そもそもシンプルな電気自動車を作ること自体が既存のメーカーにとっては非常に難しいのです。

シンプルな電気自動車を作ることが難しい理由

初めからファラデー・フューチャーの様に電気自動車しか考えないでよいのであれば、シンプルな電気自動車を作ることができるかもしれません。

しかし、既存の自動車メーカーはこれまでエンジン車を開発してきた訳ですから、既にあるエンジン車の部品やプラットフォームを使って電気自動車を開発しようとします。

三菱自動車の電気自動車「i-MiEV」はエンジン車「i」をベースにして作られていることはみなさんもご存知だと思います。
日産自動車の「Leaf」も開発車のベースは「ティーダ」でした。

三菱 i-MiEV

三菱 i-MiEV

日産 電気自動車開発車

日産 ティーダベースの電気自動車

当然、ベースがエンジン車ですから、抜本的に構造を変えることはできません。

しかし、新規参入のベンチャーメーカーにとっては、エンジン車との部品共通化のしがらみがありません。

これが、シンプルな構造の電気自動車をベンチャーメーカーが作れて、既存のメーカーが作れない理由です。

ファラデー・フューチャーだけでなく、テスラの構造を見ても、とてもシンプルな構造になっていることがわかります。

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テスラ モデルSのプラットフォーム

ファラデー・フューチャーの莫大な資金力はどこから?

さらに、ファラデー・フューチャーの強みとして触れておきたいのは、その莫大な資金力です。

三菱や日産が既にあるエンジン車をベースに電気自動車を作る理由は、需要の少ない電気自動車のために新しい部品やそのための工場を作ることはリスクでしかないからです。

例えば一つの部品を新しく作ろうとすると数億円から数十億円の投資が必要と言われています。
それだけの投資をかけて電気自動車を作っても、利益が出るはずがありません。

しかし、前回もご説明したように、ファラデー・フューチャーは数十億ドルをかけて大規模な工場を建設すると発表しています。

ファラデー・フューチャーが既存の自動車メーカーができないような大胆な工場投資をできるのは、おそらくバックにいる投資家たちの存在が非常に大きいのではないかと考えられます。

数十億ドルの工場なんて普通のメーカーでは余程の算段がないとできることではありません。

これができるほどの資金を集められたのは、このようなベンチャーメーカーを支持して投資しようとする数多くの投資家がいるからです。

赤字でも投資したい!?

実際、アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」は赤字続きにも関わらず、それでも投資をする人が後を絶たないと言います。

これは、”高性能な電気自動車”という夢を世の中に見せているからだと思います。

ファラデー・フューチャーも、今回このような形で世界に発表したことで、ますます応援したいと思う投資家が増え、多くの資金を集めることができるのではないでしょうか。

最初は赤字続きで事業として成立しないかもしれないけれども、未来を信じて投資をしたい。

時代が変わるのはこういったことかもしれないと深く考えさせられます。

 

アップルがミュージックプレイヤー市場をひっくり返したように、ファラデー・フューチャーが自動車業界をひっくり反すのでしょうか?
けど、価格が価格だけに、ミュージックプレーヤー市場のアップルのようにはいかない気もしますが。

どうなるか今後が楽しみですね。

みなさんはどう思われましたでしょうか?

 

永田カーティン

永田カーティン

投稿者プロフィール

車好きサラリーマン。
かつて自動車エンジニアとして働いていた経験を基に車に関する面白情報を紹介する。

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