なぜ、ミニ四駆のような車を作ることができないのか?その理由は「法律」だった。

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今日は少し車のデザインについてお話ししたいと思います。

みなさんは、ミニ四駆のように、タイヤがボディから大きく突出した車がどうして無いのかご存知でしょうか?


参考:1/32 ミニ四駆PRO No.25 エンペラー (MSシャーシ) 18625

私は小さい頃ミニ四駆が大好きで、大人になったらミニ四駆のような車に乗りたいと思っていました。

しかし、大人になって、販売されている車を見渡してみると、全てタイヤがボディの中におさまっていて、ミニ四駆のようなデザインの車は存在しません。

そこで、今日は、どうしてミニ四駆のような車が無いのか、意外と知られていない自動車に関する法律とともに、その理由をご説明したいと思います。

※先日、実車版ミニ四駆をご紹介しましたが、あの車では残念ながら公道は走行できません。
「実車版ミニ四駆が開発されていた!? ものづくりのプロが結集した製作過程が凄い!」

車のデザインを規制するとある法律とは?

実は、ミニ四駆のようなデザインの車が存在しないのは、ある法律があるからなのです。

その法律は、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第22条
その本文の一部を記載しますが、少し難しいので、読み飛ばしてしまって構いません。

2 車体の外形その他自動車の形状に関し、保安基準第 18 条第1項第2号の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。

(中略)

四 前号までの規定によるほか、車体の外形その他自動車の形状は、鋭い突起を有し、又は回転部分が突出する等他の交通の安全を妨げるおそれのあるものでないこと。
3 次に該当する車枠及び車体は、前項第4号の基準に適合するものとする。
一 自動車が直進姿勢をとった場合において、車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通り それぞれ前方 30 °及び後方 50 °に交わる2平面によりはさまれる走行装置の回転部 分(タイヤ、ホィール・ステップ、ホィール・キャップ等)が当該部分の直上の車体(フェンダ等)より車両の外側方向に突出していないもの

この法律で何を定めているかというと、自動車の回転部分(タイヤ、ホイール)が歩行者やバイク、自転車に対して危なくならないように、車体部分でしっかりと覆いましょうということです。

具体的には、以下の絵の範囲(タイヤ前側30°、後側50°)においては、フェンダーがタイヤよりも外側に突出していなければならないということです。

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車は全てこの法律に則ったデザインになっている

実はこの法律は日本のみではなく、全ての国で同様の法律があります。
そのため、現在販売されている車は全てこの法律に則ったデザインになっているのです。

スーパーカーでも例外はありません。

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これがミニ四駆のようなデザインが実現できない理由です。

そのため、当然F1マシンも特別な許可無く公道を走行することはできません。

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よく見てみると、実はこんな車もしっかりとフェンダーでタイヤを覆っているんですね。

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是非そんな視点で車を見てみて下さい。
車の見方も変わるはずです。

参考:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示

永田カーティン

永田カーティン

投稿者プロフィール

車好きサラリーマン。
かつて自動車エンジニアとして働いていた経験を基に車に関する面白情報を紹介する。

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