【プロが解説する】世界中を震撼させたタカタ問題を理解する上で大切な2つのポイント

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今タカタという会社の株が大暴落しています。
2200円前後だった株価は、一時1170円の値がつくほど。

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一体どうしてここまで株価が暴落してしまったのでしょうか。

既に様々なメディアで報じられているため、ご存知の方も多いと思いますが、昨年からリコールを繰り返しており、タカタ製品の品質について疑問視する声が大きくなってきたためです。
そして、さらに先日ニューヨークタイムズが、「製品の欠陥を認識していながら、検証データの削除を指示した」と報じました。

アメリカの市場は、不正隠しについては非常に厳しいため、今後第2のトヨタ問題と呼ばれるまでに発展するかもしれません。
これは、少なからず日本経済にも影響があるニュースだと思いますので、動向をしっかりとチェックしておくべきだと思います。

そこで、今日はこのニュースを理解するためのポイントはいくつかまとめておきたいと思います。

そもそもタカタとはどういう会社?

タカタ「米当局とメーカーに協力」、全米規模のリコール指示で

タカタは自動車部品を製造販売するメーカーで、その創業は1956年にも遡ります。
現在は連結従業員数3万人を超える日本を代表する大企業。
本社は東京ですが、主な開発拠点は滋賀県にあります。
東海道新幹線からタカタの看板を見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

そんなタカタが今回、世界を賑わすほどの大きな問題を起こしてしまった背景には、大きく2つのポイントがあります。

1つは、タカタの製品はそもそも自動車に乗る人の安全を守るものだということ。
そして、2つめは、独立系メーカーであるため、世界中の自動車メーカーと取引きをしているということ。

安全を守る製品が逆に・・・

タカタはシートベルトやエアバッグ、チャイルドシートなど、自動車の安全部品を製造販売する会社です。
製品の多くのは直接私たちが買うものではないため、ご存知ではない方もいらっしゃると思いますが、自動車には欠かすことのできない部品を創設以来作り続けている、老舗メーカーです。

そして、今回リコールの対象になっているのが、エアバッグ。

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このエアバッグを膨らませるためにある、インフレーターと呼ばれる火薬を格納した筒が、異常爆発する恐れがあると言われているのです。
実際に、このインフレーターが原因で数名の死者まで出ていると報告されています。
そもそも車に乗る人の安全を守るエアバッグですが、それが逆に人へ危害を与えることが多くの自動車ユーザーにインパクトを与えているのです。

世界中に拡大

また、独立系メーカーであるタカタは、世界シェアが20%にもなり、業界2位(1位はスウェーデンのオートリブ)。
つまり、世界中で5台に1台の車がタカタ製品を搭載していることになるのです。

ウォールストリートジャーナルによると、HONDA、TOYOTAを始め、BMW、NISSAN、CHRYSLERにまで波及しています。

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このため、全世界でのリコール台数は1000万台以上に膨れ上がっています。

日本での影響

日本でもリコール台数は200万台を超えています。
対象は2000年代前半に作られた車が多いそうです。
この近くで車を買われた方は、国土交通相のWebサイトで一度チェックしてみるといいかもしれません。

リコール対象車

主なリコール対象車は以下です。

トヨタ:カローラ、カローラフィールダー、アルファードGなど
ホンダ:ストリーム、フィット、CR−V、アコードなど
日産:キューブ、エクストレイルなど
マツダ:RX-8、アテンザなど

まとめ

タカタ問題を理解する上でのポイントは2つです。

  1. タカタはエアバッグなど自動車の安全部品を製造するメーカーであり、その人の安全を守るためにあるエアバッグがリコール対象となったことが市場に大きなインパクトを与えている
  2. タカタ製品は世界中の自動車メーカーに採用されているため、リコールが世界中に拡大した

とはいえ、やはりここまで問題が膨れ上がってしまう前に、もっと早く手をうつべきだったことは間違いありません。
上でも述べましたが、死者が出てしまう前から、タカタは不具合を認識していたという情報もあります。
真相はどうか分かりませんが。

私自身、タカタさんと一緒に仕事をした事も何度かありましたが、タカタは本当に技術力の高い素晴らしい会社だと個人的に思っています。
是非今回の問題を乗り越えて、今後より素晴らしい製品を生み出してくれることを期待しています。

永田カーティン

永田カーティン

投稿者プロフィール

車好きサラリーマン。
かつて自動車エンジニアとして働いていた経験を基に車に関する面白情報を紹介する。

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