トヨタやホンダがスポーツカーの開発をやめてFCEV(燃料電池自動車)に力を入れる理由とは!?

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先日、燃料電池自動車トヨタMIRAIについてご紹介しましたが、今日は、「どうして、トヨタはまだまだ課題の多い燃料電池車を発売したのか?」ということについて、みなさんと考えていきたいと思います。

燃料電池自動車は夢の環境対応車

前回ご紹介したように、燃料電池車は、夢の環境対応車です。
そして、これまで課題とされてきた様々なことを解決し、トヨタ MIRAIが発売されました。

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しかし、肝心の水素ステーションの整備にはまだ整っておらず、本格的に燃料電池車が普及するにはまだまだ時間がかかりそうです。

まだ手が届かない燃料電池車

さらに課題をあげるとすると、価格です。
MIRAIの車両価格は約720万円。
国の補助金などを差し引いても約500万円。
一般のユーザーには、まだまだ手の届かない価格です。

では、どうして、トヨタは燃料電池車を発売するのでしょうか?

当然、将来の地球環境のため、技術力をアピールするため、など様々な理由があると思いますが、今日みなさんに知っていただきたいことは、アメリカのCAFEという法規制です。
実はこのCAFEという法規制に、トヨタがMIRAIのような環境対応車を販売する大きな理由が隠されているのです。

アメリカの燃費規制CAFEとは?

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アメリカで販売される自動車には、「CAFE(Corporate Average Fuel Economy:企業平均燃費)」と呼ばれる燃費基準が適用されます。
このCAFE基準の特徴は、各自動車メーカーが実際に販売したクルマ全体で平均燃費を算出し、それに規制をかけているところ。
このCAFE規制があることによって、企業は、燃費のいいクルマをより多く販売するような販売計画を実行する必要があるわけです。
2007年頃に、各メーカーがスポーツカーの生産を続々と止めたのは、このCAFE規制が一つの要因です。

引き上げられる燃費規制ライン

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この燃費規制は、現在平均燃費約12km/リットルが規制となっています。
しかし、毎年年間5%ずつ引き上げて適用されるため、現在の規制では、2016年までに約15.1km/リットルとなります。

さらに、昨年8月に、ホワイトハウスが2025年までに、平均23.2km/リットルの燃費規制が課せられることを発表しました。
これは、現在の平均燃費を約2倍にまで引き上げることを求める内容です。

この規制をクリアできない自動車メーカーはその未達成度に応じて罰金をアメリカに払わなければならなくなっており、現在でも罰金を払っていないメーカーはほとんどいないくらい厳しい基準となっています。
その罰金の金額は、年間数億円とも言われており、メーカーにとってもとても大きい額です。

各社が環境対応車を販売する理由

ここまでご説明してきたように、CAFEという燃費規制が背景にあるため、各自動車メーカーは環境対応車をこぞって販売するのです。
おそらく、今回トヨタがまだまだ課題の残る燃料電池車を積極的に販売したのも、このCAFE規制に対応するためだと思います。

今後は中国にも、アメリカのCAFEと似た規制が導入されるとの情報もあります。

世界の二大自動車市場が燃費規制を適用しているわけですから、当然今後各自動車メーカーは凌ぎを削って環境対応車を販売してくるはずです。

VWのようにPHEVで対応するのか、BMWや日産のようにEVか、トヨタ、ホンダのように燃料電池車(FCV)か。

今後の各社の動向が楽しみですね。
ただ、車好きとしては、今後ますます「燃費は悪いけれど面白い車」が無くなってしまうこの傾向に寂しさも感じます。

永田カーティン

永田カーティン

投稿者プロフィール

車好きサラリーマン。
かつて自動車エンジニアとして働いていた経験を基に車に関する面白情報を紹介する。

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