どうして最近の車はこんなにかっこ悪いの!?車のデザインが変化してきたある意外な理由とは!?

トヨタ2000GT

こんばんは。

みなさんは旧車は好きですか?

私はトヨタ2000GT、初代フェアレディZ、ハコスカGTRなどのデザインが大好きで、子供の頃からそれらのプラモデルを何度も作っていました。

トヨタ2000GT

トヨタ2000GT

初代フェアレディZ

初代フェアレディZ

日産ハコスカGTR

日産ハコスカGTR

これらの車に共通するのは、低いボンネットです。
見るからに低重心で速そうなそのスタイリングを見ているだけでうっとりします。

しかし、現在はなかなかこのようなデザインの車がありません。

旧車と最近の車を横から見て比較してみると、よくわかると思いますが、最近の車は旧車と比べるとボンネットが少し高く、ボテっとした印象です。

トヨタ2000GT

トヨタ2000GT

初代フェアレディZ

LEXUS IS

NISSANフェアレディZ

 

実は、最近の車がこのようなデザインになってしまったのには、大きな理由があるのです。

 

車のデザインを変えた”歩行者頭部保護法規制”

最近の車が、ボンネットが少し高いデザインとなってしまっているのは、歩行者にとって安全な車にするためです。

かつて日本における交通事故死者数は、年間1万人を超えていました。
(参照:「日本の歩行者保護規制と救命効果」

その中でも特に多かったのが、交差点などで歩行者を巻き込んだ事故です。

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そこで、その対策として2005年から、歩行者頭部保護の法規制がスタートしました。

この歩行者頭部保護の法規制がその後の車のデザインを少しだけ変えることとなります。

歩行者にとって安全な車とは?

では次に、歩行者にとって、どのような車が安全なのかということを考えてみましょう。

車と歩行者が衝突した場合の多くが、まず最初に足がバンパー部と接触し、太ももあたりが、ボンネット先端と衝突します。
そして、上半身が車に倒れこむようにして、頭部がボンネットに衝突します。
(参照:「クルマの歩行者保護技術」

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したがって、車が歩行者と衝突してしまった時の傷害を軽減するためには、ボンネット部を衝撃吸収構造にする必要があるのです。

2005年から導入された歩行者保護法規制の試験とは?

次に、歩行者保護法規制では、どのような試験がおこなわれているのか見てみましょう。

先ほどご説明した通り、車と歩行者が衝突した場合の多くが、ボンネット部に歩行者の頭部が衝突することになります。

そこで、歩行者保護法規制では、実際に販売される車のボンネットに、人の頭部を模擬したセンサーを衝突させる試験をおこなっています。

そして、その時に、センサーに加わる衝撃値が、ある一定値以下となった車が安全な車だと判断しています。

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各自動車メーカーの取り組み

この法規制に対して各メーカーがとった対応は、車のデザインを変えることでした。

多くのメーカーが、ボンネットフードと、エンジンやトランスミッションなどの硬い部品との隙間を多くとり、ボンネットフード全体で衝撃を吸収できるようなデザインにしたのです。

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これが、最近の車のボンネットが昔に比べて高くなってしまっている大きな理由です。

デザインを重視した高級車はお金をかけて対応している!?

ただ、最近は高級車などでは、歩行者との衝突を検知すると、ボンネットが上がって、エンジンなどの硬い部品と人の頭部が当たらないようにする技術も出てきました。

このようなシステムを利用すれば、ボンネットが低いデザインにすることができます。

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また、ボルボは、歩行者保護用のエアバッグを搭載した車を販売しています。

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ただ、これらのシステムはまだまだ価格が高いので、高級車にしか導入できていないのが現状です。

まとめ

・2005年から、日本に「歩行者保護法規制」が導入された
・自動車メーカーの多くは、ボンネットとエンジンの隙間を多く確保することで、この法規制に対応している
・その結果最近の車のデザインは、昔の車に比べてボンネットが高くなってしまっている

いかがでしたでしょうか。

旧車が好きな方からすると、最近の車はカッコ悪くなったと思われるかもしれません。
しかし、このような地道な取り組みによって、現在の交通事故死者数はピーク時に比べて半分以下にも減りました。

つまり、最近の車がより安全になっているということだと思います。
今日ご紹介した”ボンネットの高いデザインが”その理由の1つになっていることは間違いありません。

このように、車のデザインの変化には、様々な理由があるのです。
そのことを少しでも覚えておくと、色々な車を見た時にまた違った楽しみが増えるかもしれません。

永田カーティン

永田カーティン

投稿者プロフィール

車好きサラリーマン。
かつて自動車エンジニアとして働いていた経験を基に車に関する面白情報を紹介する。

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