スマートウォッチの普及がドライバーにもたらすものとは?今後警察に課せられるであろう大きな課題

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仕事が終わり車で帰宅している時に、あなたの腕でApple Watchが震えました。
Apple Watchに目をやると、Twitterのある有名人のつぶやきが表示されています。

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Apple Watchに目を向けたのは約2秒間。

果たして、これは危険な行動だったでしょうか?

アメリカのメディア「ConsumerReports」が、これから本格的に普及し始めるであろうスマートウォッチが車を運転中の人に対して与える影響を報じています。

今日はその内容をご紹介したいと思います。

スマートウォッチの普及がもたらす新たな課題

スマホの子機的な機能を持つスマートウォッチを車の運転中に操作することは、携帯電話と同様にとても危険です。
しかし、現在、日本にもアメリカにも、特にスマートウォッチに関する法律はありません。

そこで、運転中のスマートウォッチの操作をどのように取り締まるか、それが今後の課題になってくるとConsumer Reportsは警告しています。

アメリカの経済アナリストは、Apple Watchをはじめとしたスマートウォッチが、全世界で2800万個以上販売されると予測しています。

つまり、スマートウォッチ取締りの課題は、アメリカのみでなく、今後世界中が直面することになるはずなのです。

当然、日本も例外ではありません。

警察の挑戦

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ジェフリー・レヴァイン氏(交通違反事件を専門とするニューヨーク市に拠点を置く弁護士)によると、スマートウォッチの規制を施行することは、警察にとって非常に難しい挑戦となるだろうといいます。

ニューヨーク市法執行機関は、1ヵ月に約10,000もの運転中の携帯電話操作の刑による出頭命令を発すると言います。
しかし、運転中の携帯電話操作の取締りが可能なのは、運転中の携帯電話操作という行為が、警察にとって容易に観察できる行為だからです。

「通常我々は、あなたが運転している時、両手がステアリングを握りしめているだろうと予測します。」と、レヴァインは言います。
「もし、運転手の両手がステアリングを握っていないなら、警官は携帯電話の可能性に気付くことができるのです。」

「あなたが手首の上のスマートウォッチ上に表示されている画面を見ているシーンを想像してみて下さい。 警察は、ただ単にあなたが時間をチェックしているだけだと思うでしょう。そして、それはもちろん合法です。」

レヴァイン氏は、例え一瞬でさえ、運転中に視線を前方から外すことの危険性を訴えます。
「例えば、あなたが時速80kmで移動している車の中にいるとき、あなたがスマートウォッチを見下ろすためにかかった一瞬でさえ、車は4.6mも動くことになるのです。」

ハンズフリーシステムならば安全なのか?

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全米安全協会は、現在の取締りにおいて、カバーできているのは、全ての危険性の中の一部のみだという見解を示しています。
最近の車には、ハンズフリー・テクノロジーが装備されていますが、実は、ハンズフリー・テクノロジーは消費者に間違った安心感を与えていると言います。
2014年にアメリカで行われた世論調査によると、ドライバーの約80%の人が、ハンズフリー装置を使うことで、携帯電話を用いて電話するより安全であると思っていました。
しかし、それは間違いです。

問題は、あなたが運転中に、運転以外のことに意識を向けることなのです。

過去に行われた約30もの科学的研究がこのことを証明しています。
アメリカで昨年起きた自動車事故のうち、約26%が携帯電話、もしくはハンズフリーシステムを使って通話している最中に起きました。
そして、携帯電話での通話とハンズフリーでの通話の比率は同等だったといいます。

スマートウォッチの使用はドライバーの反応を鈍らせる

英国ではこのような実験もされています。

次の1〜3の条件で運転中のドライバーに、予想外の出来事に反応するまでの時間を計測しました。
条件1:同乗している人と会話しているドラバー
条件2:ハンズフリーシステムを使って電話をしているドライバー
条件3:スマートウォッチ上に表示されたテキストを読んでいるドライバー

結果は以下でした。

条件1:0.9秒
条件2:1.35秒
条件3:2.52秒

ハンズフリーシステムで通話しているドライバーは同乗者と会話をしているドライバーよりも予想外の出来事に対する反応速度は確実に遅くなるのです。

さらに、スマートウォッチを使用しているドライバーは、同乗者と会話しているドライバーよりも3倍以上も反応に時間がかかるそうです。

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このことからもわかるように、スマートウォッチの普及は私たちの生活を便利にしてくれると同時に、危険な交通事故を増加させる可能性があるのです。

いかにその危険な事故を防ぐか。
それが今後、警察の課題となってきます。

このように、アップルとAndroid競争とは別のところで、事故を防ぐための競争も行われ始めているのです。

参考:Consumer Reports

永田カーティン

永田カーティン

投稿者プロフィール

車好きサラリーマン。
かつて自動車エンジニアとして働いていた経験を基に車に関する面白情報を紹介する。

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