現在の車にあって、50年前の車に無いもの

アメリカのNational Inventors Hall of Fame Museum (NIHF)という博物館で、初代フォード マスタングと新型マスタングの運転席カットモデルが展示されました。

初代マスタングが発売されたのは1965年、新型マスタングが発売されたのは2015年。

したがって、この2つの車を比較することで、約50年間の車の進化を見ることができます。

果たして、50年間でどのような進化があったのか、見てみましょう。

現在の車にあって、50年前の車に無いもの

スクリーンショット 2016-05-06 16.34.58

左:50年前のマスタング 右:新型マスタング

さて、このカットモデルを見てみると、現在の車にあって、50年前の車に無いものがあることに気付きます。

みなさんは、それが何か分かりますでしょうか?

安全装置

以下の記事でもご説明したように、衝突安全に関する法規制や、消費者のニーズは年々厳しくなっています。

国産車エンジニアの私が世界で最も技術力の高い自動車メーカーはスバルだと思う理由
【車の安全性はどう進化した!?】現代の車と50年前の車をぶつけてみた結果が衝撃的すぎた!

そのため、50年前の車にはついていなかったいくつかの安全装置が新型のマスタングにはついています。

エアバッグ

スクリーンショット 2016-05-06 16.34.58 6

その1つは、エアバッグです。
現代の車には、ハンドルの中心部分にエアバッグが格納されており、衝突を検知すると、そのエアバッグが展開し、ドライバーを衝撃から守ります。
1990年代半ばから広く普及し、現在ではほぼ全ての車にエアバッグが搭載されています。

ニーエアバッグ

スクリーンショット 2016-05-06 16.34.58 5

新型マスタングには、衝突した時に乗員の足元を守るために、乗員の膝前あたりにエアバッグが格納されています。
当然これも50年前には無かった技術です。
新型マスタングでは、グローブボックスの広さとニーエアバッグ搭載を両立させるための工夫をしており、その構造の特許まで獲得しているそうです。

ヘッドレスト

スクリーンショット 2016-05-06 16.34.58 4

現在の車には当然のように、各席にヘッドレストが付いていますが、これも50年前の車にはありませんでした。

ヘッドレストは、以下の記事でも詳しくご説明していますが、追突された時に鞭打ち症になることを防ぐための安全装置です。

意外と知らない!?車のヘッドレストには重要な意味があった!

現在では、ヘッドレストが無い車は車検を通せません。

電子機器

次に電子機器について見てみましょう。
現在の車は、そのシステムの多くが電動ですが、当然50年前の車は手動でした。
では、50年前のマスタングには無く、新型マスタングには付いている電子機器はどんなものがあるのでしょうか。

カーナビゲーション

スクリーンショット 2016-05-06 16.34.58 3

現在の車には当たり前のように付いているカーナビですが、当然昔の車にはカーナビなんていう便利なシステムは付いていませんでした。
地図を見ながら、あっちいたりこっちいったりという経験はもう現代の若者は経験したことないのかもしれませんね。

そもそも日本で最初に現在の形のカーナビが採用されたのは今から約30年前の1987年のことでした。
ただ、その頃はCD-ROM式で、CD-ROM内に記録された地図をディスプレイに表示するだけ。
その後、1991年にパイオニアが世界で初めてGPS式カーナビを発売しました。
このGPS式カーナビが現在広く普及しています。

パワーウインドウ

スクリーンショット 2016-05-06 16.34.58 2

新型マスタングは電気モータでウインドウを開閉するパワーウインドウを採用していますが、50年前のマスタングはノブをくるくると回してウインドウを開閉させる手動式でした。

このパワーウインドウも広く普及したのは、1980年代でした。

カーエアコン

スクリーンショット 2016-05-06 16.34.58 7

カーエアコンも同様に、50年前のマスタングには付いていませんでした。
現在のような温度調節機能付きのカーエアコンが普及したのは、1980年代になってからのことです。

エクステリアデザイン

エクステリアデザインも若干の違いがあります。
見てみるとわかると思いますが、ボンネットフードの高さが50年前のマスタングの方が低いことが見てとれると思います。

スクリーンショット 2016-05-06 16.35.19

これは、前回にもご紹介したように、近年各国で規制が導入された歩行者保護性能に起因しています。

どうして最近の車はこんなにかっこ悪いの⁉︎車のデザインが変化してきたのには、ある意外な理由があった‼︎

誤って車が歩行者をひいてしまった時に、歩行者の傷害を低減するためにボンネットフードとエンジンの間に広くスペースを確保することが近年の車には求められているのです。

そのため、新型マスタングは50年前のマスタングに比べて、ボンネットフードが高くデザインされているのです。

このように、50年前の車と現在の車を比較してみると、「走る・止まる・曲がる」といった機能は変わらないものの、その他の機能であったり、システム、デザインなどが大きく変化してきたことがわかると思います。

きっと今日ご紹介した内容以外にも、車の進化がわかるポイントがまだいくつかあると思います。

みなさんは、どれだけ見つけることができたでしょうか?

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク