【自転車や香水まで作っていた!?】マツダの歴史を振り返るー後編

今日は前回に引き続き、「AUTOMOBILE COUNCIL 2016」のマツダの出展内容をご紹介します。

【変わらないコンセプトが強さの秘密!?】名車とともにマツダの歴史を振り返るー前編

この内容を見ると、マツダの現在と未来の方向性がよくわかるはずです。

2000年代から2010年代へ進化するマツダ

2000年代に入ると、マツダは提携先のフォードからデザインリーダーを迎え入れ、動くことへの感動を表したブラントコンセプト「Zoom-Zoom」による躍動感ある製品を発表します。
しかし、2008年秋に起きたリーマンショックをきっかけにフォードの影響力が低下し、2009年4月には、生え抜きの日本人デザイナーをデザインリーダーに据え、1年間かけてマツダデザインの本質は何かを求め続けたそうです。

そして、2010年、その答えとなる「魂動」デザイン哲学とそれを体現したVision Model「SHINARI」を発表しました。

SHINARI

SHINARI

「車は単なる移動の道具や鉄の塊ではなく、相棒のように愛される存在であってほしい。そのためには、生きているものだけが持つ、豊かな表情や力強い生命感を与えたい。」というのが、魂動の哲学です。

CAR as ART

マツダは、この魂動哲学をクルマの形として表すために、見るものに共鳴や感動をもたらす本質的な美しさや、魂を込めて作られた工芸品のような深みが必要と考え、「CAR as ART」という理想を掲げました。
そして、美に対する執念と、人の手によってしか生み出すことのできない芸術的なフォルムの探求を重ね、時にはクルマ以外の作品作りや異業種のアーティストとのコラボレーション活動を通じて、美しさの表現に磨きをかけてきたと言います。

今回の「AUTOMOBILE COUNCIL 2016」にも、まさにクルマ以外の作品がいくつも展示されていました。

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これもマツダの美へのこだわりが生んだ活動です。
ここまでデザインにこだわったメーカーが他にあるでしょうか。

昨今の自動車メーカー各社では、無駄なものはとことん省いて利益を出すといった傾向が強いため、このマツダの考え方には、かなり驚かされました。

それが実際に良いデザインの製品、またそれがブランドアイデンティティーとなっているわけですから、本当に素晴らしいと思います。

RX-VISION

そんなマツダの美を追求する創作活動の到達点の1つが、昨年の東京モーターショーで発表された、RX-VISIONというコンセプトカーです。

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圧倒的に低いボンネットと全高を可能にする次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載し、FRプロポーションの持つ美しさを際立たせています。

また、日本の長い歴史の中で培われた、繊細さや品格、艶やかさなど、日本独自の美意識を表現しているといいます。

クルマとして実現できるかどうかは別として、確かに、見とれてしまうような研ぎ澄まされたデザインです。

魂動コンセプトの自転車

自転車のデザインにも挑戦しています。
この魂動コンセプトの自転車は昨年のミラノデザインウィークで発表されたそうです。

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この自転車は、自転車本来の美しさを追求し、必要最小限のパーツしか持ちません。
シンプルさの中に、ロードスターのスタイリングにも通じる躍動感のようなものを感じます。

フレームは、マツダの職人が鉄板から丹念に叩き出し、想いを込めて造形したそうです。
また、サドルは手縫いの革を用いて、ロードスターと同じ意匠のステッチをあしらっているといいます。

魂動コンセプトの香水

魂動を題材にした創作活動は、形だけに留まらず、資生堂とコラボレーションをして、感性に訴えかける「香り」という見えない価値をデザインすることにも挑戦したと言います。

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この香水は「SOUL of MOTION」といい、「emotional simplicity(削ぎ落とした先の凝縮された興奮)」というテーマで資生堂と共同開発されたそうです。

発売されることは無いようですが、実際嗅いでみると、最初は金属のような強さがあるものの、次第に落ち着いたウッディな香りに変化していき、とても落ち着くいい香りでした。

いかがでしたでしょうか。

ここまで「デザイン」というものにこだわりを持って実際にこのように発信をしていることが本当にすごいことだなと感じました。

ただ、前回の記事でもご紹介したように、昔からマツダは「デザイン」にこだわった車作りを続けてきたのです。

【変わらないコンセプトが強さの秘密!?】名車とともにマツダの歴史を振り返るー前編

このように時が経っても変わらないマツダの方針というものが、強さの秘密なのだと改めて思わされました。

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