【歴史シリーズ ー Audi編③】元はベンツの小型車ブランドだった!?意外と知られていないAudiの過去・・・

こんばんは。
国産車エンジニアすえながです。

前回まで2回に渡ってAudiの歴史をまとめてきました。
【歴史シリーズ ー Audi編①】アウディ創業者は元はベンツのエンジニアだった!?
【歴史シリーズ ー Audi編②】「Audi」が消えた日・・・まさに波瀾万丈の歴史がそこにはあった!!!

3回目の今日は、第二次世界大戦での敗戦によって、1度商標登録を抹消されたAudiが様々な会社の傘下に入り、少しずつ力を付けながら復活を遂げるまでのエピソードをご紹介したいと思います。

諦めない気持ちが「アウト・ウニオン」を復活させた

第二次世界大戦終戦の年、連合国占領軍によって、アウト・ウニオンの商標登録が抹消されました。
しかし、自動車事業に賭けた男たちは、屈しませんでした。

アウト・ウニオン元会長のリヒャート・ブルーン博士と、DKWで販売を担当していたカール・ハーン博士らは、1949年に再び「アウト・ウニオン有限会社」を立ち上げ、自動車製造にのり出すのです。

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最初の車は現代的な商用バンだった

新生アウト・ウニオンが操業を開始し、最初に手掛けたのが、「F89L」と呼ばれる商用バンでした。
「F89L」は、当時では珍しい今で言うワンボックスタイプの車で、戦後のドイツの物流に大きく貢献することになります。

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翌1950年には、乗用車「F89P」の生産が開始されました。

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「F89P」は生産が開始してから1年で1500台以上が売れ、ヒット商品となります。

そのため、「F89P」をベースとした、2ドアクーペ、コンバーチブル、ステーションワゴンなど、多くの派生車が生まれました。

ダイムラー・ベンツに買収されたアウト・ウニオン

「F89L」や「F89P」のヒットにより、少しずつその存在感を取り戻してきたアウト・ウニオンでしたが、1958年の4月にダイムラー・ベンツにその経営権を買収されることとなります。

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ちなみに、当時のドイツでの自動車メーカーシェアの順位は、①フォルクスワーゲン、②オペル、③ダイムラー・ベンツ、④フォード、⑤アウト・ウニオン、でした。

当時ドイツの国内シェア3位だったダイムラー・ベンツは、それまであまり取り組んでこなかった小型車に力を入れ、フルラインナップメーカーへと発展させるために、アウト・ウニオンを買収したのです。

ダイムラー・ベンツ傘下に入った新生アウト・ウニオンからは、DKWジュニアと呼ばれる小型車が生産され、これが戦後最大のベストセラーとなりました。

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一転してフォルクスワーゲンの傘下に

ダイムラー・ベンツの傘下で一見好調に見えたアウト・ウニオンでしたが、ダイムラー・ベンツの経営方針の転換により、フォルクスワーゲンにその経営権を売却されることとなります。

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こうして、1962年、フォルクスワーゲングループの1ブランドとしての歴史をスタートさせたのです。

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現在のAudiの誕生

その後、1969年にアウト・ウニオンは、ロータリーエンジンを世界で最初に完成させたメーカーである「NSU」と合併することになります。

NSUが開発したツインロータリーエンジン

NSUが開発したツインロータリーエンジン

この時、社名を「Audi・NSU・アウト・ウニオン」と変更しています。

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アウト・ウニオンを形成してきた4つの自動車メーカーの中から、「Audi」のみが社名に残されたのは、「Audi」というブランドが存在感を高めつつあった証と言えるのではないでしょうか。

その後、1985年、「Audi・NSU・アウト・ウニオン」は正式に「Audi」株式会社となります。

その後はみなさんもご存知のように、「Audi100」や「Audi80」など、革新的な技術を織り込んだ商品を次々にヒットさせ、その存在感を確固たるものにしていきました。

Audi100

Audi100

Audi80

Audi80

いかがでしたでしょうか?
Audiのような有名自動車メーカーにも意外と知られていない歴史があるものです。

3回に渡ってお送りした歴史シリーズ Audi編でしたが、今後はその他の自動車メーカーの歴史も紐解いていきたいと思います。

乞うご期待。

以上、国産車エンジニアすえながでした。

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