
アメリカンスポーツカーの代表格的な車と言っても過言ではない「フォードGT」。
新型は2015年のデトロイトオートショーで発表され、その先進的なデザインに話題となりました。
価格は約4,200万円。
選ばれた人にしか乗ることが許されない超スーパーカーです。
そんなフォードGTについて、今日は、注目すべきその中身についてご紹介したいと思います。
1. カーボンファイバーコックピット
フォードGTのコックピットは、すべてカーボンファイバーで作られた45個の部品から構成されています。
これによって、軽量化と高剛性の両立を実現しています。
2. アルミ車体
通常の車の車体骨格は鉄で作られていますが、フォードGTは、大幅な軽量化を図るため、サスペンション、ステアリング、車体の衝突構造などが全てアルミニウムで作られています。
3. カーボンファイバーボディ
なんとフォードGTは、エクステリアボディまでがカーボンファイバーで作られているそうです。
通常は、プラスチックや鉄で作られていますが、ボディを含めた車全体の剛性を考えているのでしょうか。
ここまでしていることを考えると、4千万円という価格にも頷けますね。
4. エンジン
エンジンは、647馬力の3.5L EcoBoostエンジンです。
ベースは、フォードのピックアップトラック「F-150」で使用されているエンジンのようです。
また、このエンジンに合わせられるトランスミッションは、Getrag製の7速DCTです。
5. プッシュロッド・サスペンション
フォードGTで採用されているサスペンションは、F1で使われているようなプッシュロッド・サスペンションです。
コイルスプリングがトーションバーにつながっていて、下側のコントロールアームを動かす仕組みになっています。
また、電気と油圧で制御されるこのサスペンションシステムは、乗降車時と走行時で最大約10cmの車高変更が可能なようです。
6. エアロダイナミック・フロア
ちょうど前側のサスペンションの中央に位置するあたりに、空気を取り込む口が開いていて、そこから空気を車の外側に逃す構造を取っています。
これにより、空気抵抗を最小限に減らしているようです。
7. リアウイング
リアスポイラーは電気モーターが内蔵されており、その位置を車速等に応じて変えることができます。
通常走行時は、ボディパネルに内蔵されているようですが、高速走行時はボディパネルの外に出し、最大でダウンフォースを14%も向上できるそうです。
8. ステアリングホイール
フォードGTのステアリングホイールは、フォードのレーシングチームによって設計されたといいます。
ワイパー、ウインカー、クルーズコントロールのボタン、オーディオのボタンなど、すべてのボタンが最小限の動きで操作できるように、考えられているようです。
いかがでしたでしょうか。
これだけこだわりが詰め込まれた車ですから、4千万円という価格すら安いのではないかと感じてしまいます。
購入希望者は、フォードの査定を受けなければならず、その査定を通過した者だけが購入を許されるというまさに、夢のスーパーカーです。
一生に一度はこんな車に乗ってみたいですね。
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参考:Motor Trend