JNCAP(自動車アセスメント)って何?現役エンジニアが徹底解説する!

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「JNCAP」や「自動車アセスメント」とという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

簡単に言ってしまえば、自動車の安全性を評価する制度・機関のことですが、具体的にどんな評価をしているのかということについて今日はご紹介したいと思います。

JNCAPとは?

自動車アセスメント(Japan New Car Assessment Program:JNCAP ジェイ・エヌキャップ)は、1995年から実施されている自動車の安全性試験です。

実際に販売されている車の安全性を評価・公表することで、私たちユーザーが安全な車を選択できる環境を整えることを目的としています。

その安全性は、「予防安全性能(緊急ブレーキシステムなど)」と「衝突安全性能」の2つの項目に分けて評価されます。
それでは、それらがどのような評価なのか1つずつ見ていきましょう。

予防安全性能

予防安全性能は、どれだけ他車・歩行者・障害物とぶつかるリスクを減らせるかが評価されます。
具体的には、全部で3つの項目が評価されます。

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1つは、「被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)」です。
試験車を時速10 ~ 60km/h で走行し、前方の車を模擬したターゲットに後方から接近させ、被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の作動を試験します。
ブレーキの効きの良し悪しによって得点が決まります。

2つめは、「車線はみ出し警報」。
試験車を時速60〜70km/h で道路の片側に引かれた白色から少しずつはみ出すように走行させたときに、適切な位置で警報を発するかどうかを確認します。
警報を発するのはもちろんのこと、はみ出した方向がドライバーにとってわかりやすい、または、低い速度から機能するといった場合に得点が高くなります。

3つめは「後方視界」です。
この試験では、試験車の後方に、1〜2歳児を想定した約90センチのポールを設定し、ドライバーから見えるかどうかを評価します。
基本的に、満点の6点が与えられますが、視界が悪い場合は減点となります。

この3つの評価の結果、合計が2点以上の場合、先進安全装備を備えている車として、「ASV」という称号が与えられ、さらに12点以上の車には、「ASV+」の称号が与えられます。

衝突安全性能

次に衝突安全性能の評価について見てみましょう。
衝突安全性能ついては、その名の通り、衝突してしまった時の安全性が評価されます。
大きく分けると「乗員保護性能」(100点満点)と「歩行者保護性能」(100点満点)と「シートベルト着用警報装置」(8点満点)の3つの項目が評価されます。

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1つめの「乗員保護性能評価」では、以下4つの衝突実験を実施し、車が衝突した時の乗員への影響を計測します。
それぞれの実験をした時にダミー(乗員を模擬した人形)に加わる衝撃をセンサーで計測し、その衝撃の大きさによって得点がつけられるのです。
フルラップ前面衝突試験
オフセット前面衝突試験
側面衝突試験
後面衝突頸部保護性能試験

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2つめの「歩行者保護性能評価」では、仮に車が歩行者を轢いてしまった時の歩行者への衝撃の大きさを評価します。
評価するのは、以下2つの実験です。
歩行者頭部保護性能試験:歩行者の頭が車のボンネットフードに当たった時の頭への衝撃を計測
歩行者脚部保護性能試験:歩行者の足が車のバンパーに当たった時の足への衝撃を計測

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3つめの「シートベルト着用警報装置」はシートベルトをしない場合になるアラートについて評価されます。
具体的には、各座席から警報音が聴こえるか、アラート表示が見えるかが評価されます。

いかがでしたでしょうか。
JNCAPの評価結果は、簡単にインターネットで調べることができます。

是非みなさんも自分の車の安全性を確認してみてはいかがでしょうか。

片平太一

片平太一

投稿者プロフィール

交通事故で友人を亡くしたことをきっかけに、車の安全エンジニアとして働くことに。Car Talkでは、車の安全に関する情報を中心に発信する。

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