これが今後の車メーカーの稼ぎ方!? VWの新しい自動運転サービス「SEDRIC」が画期的すぎる!
- 2018/11/8
- 新しい技術
- Volkswagen

アメリカの自動車専門メディア「Motor Trend」が、フォルクスワーゲンが取り組んでいる新しい自動運転サービスについて報じました。
今日はこの記事の内容についてご紹介したいと思います。
フォルクスワーゲンの新しい自動運転車とは?
今回紹介されたフォルクスワーゲンの新しい自動運転サービスは、「SEDRIC(SElf DRIving Car)」と名付けられ、2023年までに完全自動運転を目指しているようです。
このSEDRICは、ハンドルもアクセルもありません。
ただ、スマートフォンで「乗りたい場所」と「行きたい場所」を入力するだけで、自動的に乗りたい場所まで来てくれて、行きたい場所まで連れて行ってくれるのです。
現在、プロトタイプのSEDRICは世界に6台しかなく、そのうちの1台にMotor Trendの記者が乗ることができたようです。
SEDRICのスペックは?
SEDRICは、フォルクスワーゲンのe-GOLFをベースとした電気自動車で、フロントに駆動用モーターを搭載しています。
バッテリー出力は35-kW-h。
運転することではなく、人を運ぶことに特化したこの車は、とにかく乗る人の快適性を考えた設計となっています。
人が不快なGを感じないように、最高速度は約35km/h。
コーナリング時の横方向Gも、0.4g以下で走行するように設定されています。
室内は、4つのシートが前後向き合うように設置されています。
後側のシートには、タッチスクリーンモニターが付いていてわモニターには、「Stop」「Go」「Call」の3つのボタンが表示されているようです。
この「Go」のボタンを押すと、ドアが閉まり、走り出します。
SEDRICの今後の可能性
今回Motor Trendの記者は、簡単な試乗コースのみの体験だったようですが、動きは非常にスムーズで、乗り心地はとても良いと感じたようです。
ただ、実際に様々な車が行き交う道路でこのSEDRICが走行することには、まだまだ課題が多いのではないかと言います。
一方で、昨年ゴールドマンサックスは、今後2030年までに、富裕層向けのハイヤーサービスが年間で285億ドルの規模の市場価値を持つようになると試算しています。
その中で、SEDRICのようなドライバーのいらないサービスは、220億ドルものポテンシャルを持つと言います。
これは、自動運転車1台あたり、14,000ドル分の価値を持つということを意味しています。
十分自動車会社としては、利益を生めそうな数字ですね。
もしかしたら、今後自動車会社は、そういったビジネスにシフトしていくのかもしれません。
参考:Motor Trend